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あなたはイスラエルに興味はありますか?
イスラエルは中東にあり、周囲はレバノン、シリア、ヨルダン、エジプトの各国に接し、地中海と紅海に面している国で、世界から多くの移民を受け入れている国でもあります。
色々なニュースなどを通じて怖い印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。
以前、仕事の関係でイスラエルには10回以上訪問したことがあります。
海外旅行に興味のある方でも、イスラエルに渡航経験のある方はそう多くは無いと思います。
(イスラエルに渡航経験がある」というと”警察か自衛隊にお勤めですか?”とか”キリスト教の信徒ですか”なんて聞かれたこともありました。笑)
様々な事情で、イスラエルには滞在したことのある他の国とは異なる部分の数多くありましたので、その事について少し記してみたいと思います。
飛行機に搭乗するのも大変
日本から入国する場合、直行便がありませんのでヨーロッパや中国、香港、韓国、タイ等を経由して入国することになります。
イスラエルへ就航している航空会社は、イスラエル国営のエルアル航空の他、数多くの航空会社があります。
始めてイスラエルに行った時は、イスタンブール経由のトルコ航空で、以後もヨーロッパ経由の便を利用していました。
(所要時間はトランジットも含めてほぼ24時間)
(エルアル航空は2020年3月に成田~テルアビブ間の就航を予定していましたが、昨今の新型コロナの影響で延期になり、正式な就航日は未だ未定となっています)
事前に調べた情報から搭乗前に厳しいセキュリティチェックが行われるのでは、と思っていましたがビジネス目的で渡航する外国人や帰国するイスラエル国民には、特になにもなくすんなりと搭乗でき拍子抜けしてしまいました。
私はエルアル航空のフライト(コードシェア便は除く)には搭乗した事はないので解りませんが、エルアル航空では乗り換えであってもイスラエル行きのフライトでは外国人には厳しいセキュリティチェックが行われているようです。
(特にバックパッカーなど)
機内には特殊なゴム弾(機体に穴を開けない様に)を装填した銃を持った複数人の”スカイマーシャル”と呼ばれるセキュリティパーソンが乗客のふりをして搭乗していたり、搭乗前のボディチェック、機体に万が一外部からのミサイル攻撃を受けた際に回避するための装備(軍用機並み)のを施しているらしいことから、
ある意味”世界一安全な航空会社”とも言われたりしています。
エルアル航空は、様々な事情で自国の敵対勢力からの攻撃対象になっており、航路によっては自分自身の安全のためにそれらの領空を避ける様に迂回して飛行するので他の航路より所要時間が長くなります。
着陸すると機内では・・・・
搭乗するまでは大変かもしれませんが、してしまえば何ら他のフライトと変わりありませんが、まもなく着陸する、とのアナウンスがあると、機内には何とも言えない妙な緊張感が漂い始めます。
非常灯以外の照明が消された機内の窓から陸地の明かりが見え始めたな、と思ったら目的地のベン・グリオン国際空港に到着です。
(昔は所在している地名を取ってロッド空港という名前だったのですが、イスラエルの初代首相であるダヴィド・ベングリオンの名にちなんで変更されたそうです)。
機体が着地した瞬間、機内のあちこちから拍手が沸き起こりました。
(事前に会社の同僚からこの手の話を聞いていましたが、てっきり
冗談だと思っていました)
なんでも、この拍手は”自分の搭乗した飛行機テロなどの攻撃に合わずに無事到着(帰国)できた”、という安心の意味での安堵の拍手なんだとか。自分が異国に来た、という事を思い切り感じさせられる瞬間です。
入国審査も大変・・・・
入国するにはもちろんイミグレーションを通過しなければなりません。
他の諸外国と同じように、外国人とイスラエル国籍所有者とのゲートは分けられており、当然外国人の入国には時間がかかります。
一度パスポートにイスラエルの入国スタンプを押されると、事後イスラム圏の
国を訪問した際のイミグレーションで入国拒否される、と聞いた事があります。
そのために窓口で「No Stamp Please」と言うとパスポートに入国の押印をされずに入国する事が出来ますが、その際に質問攻めにあったり、出国審査の際にも面倒になる場合もあります。
(私も初めて入国する際に「No Stamp」といったことがありましたが、質問攻めの末、深夜であったにも関わらず現地の受け入れ担当者の携帯に連絡されて身分証明をしてもらったことがありました)。
観光目的(特にバックパッカー等)は傍目でで見ていても大変そうだった記憶があります。
(続く)