私は、以前仕事の関係で海外に渡航する機会がたびたびありました。
当然ですが、渡航先の人達との間では言葉、習慣(文化)、考え方 etc・・・
が異なる為にそれらが原因で様々なトラブルや笑い話を経験をしました。
そこで、ここでは自分が経験した幾つかの事・笑い話をお伝えしたいと思います。
(すべて10年以上前の話ですが、ひょっとしたらお役立ちの情報もあるかもしれません・・・・)
今回は、初めて中国の上海に行った時のお話です。
出発前に同僚の中国出張経験者から色んな話を聞かされて何らかのトラブルを覚悟していたのですが、早速空港から乗った
タクシーの運転手さんが「Yes」、[No」すら解さず正直ビビりました。
ホテルの住所を中国語で書いてある紙を見せて何とかホテルに到着。
運転手さんからレシートを貰おうにも全く話が通じずホテルのボーイさんに助けて貰い、無事チェックインとなりました。
(翌日、現地の人にタクシー代金の話をしたら、何でも通常の5倍位の料金を払わされていたらしく、皆に大笑いされました。)
滞在中はずっとタクシーで移動しなければならない為、チェックインの時にフロントの中国人に「タクシーに乗るときに知らなければならない中国語は何か」と尋ねたら
「止まれ(ティンシャ)」と「レシート「ファピャオ)」だ、と教えてくれたのでその各々を紙に中国語で書いてもらい、それらが翌日から大活躍することになりました。
そんなとある日、仕事から戻り夕食を食べにホテル内のレストランへ。
メニューを見ているとサービスメニューのステーキの写真が
視界に飛び込んで来ました。
値段も安かったので早速オーダーすることに。
私:「I would like to have this one.」(とメニューを指さしながら)
ウェイトレスAさん:「Ok. How would you like your stake?.」
私:「Rare please」
ウェイトレスAさん:(やや間を置いて)「O….Ok…」と言いながら厨房へ。
頼んだビールを飲んでいたら、厨房の方から私を見ながら話をしているウェイトレスAさん、Bさんと目が合いました。
すると今度はウェイトレスBさんが明らかな作り笑いを浮かべながら私のところへ。
ウェイトレスBさん:「Excuse me, How would youlike your stake?」
私:「Rare. Rare please」(やや大きな声で)
ウェイトレスB:「Y….Yes…」とそそくさと厨房の方へ。
2本目のビールを飲んでいると先ほどのウェイトレス2人と更に厨房から来たコックさん1人が何やら話し込んでいます。
彼らと目が合った瞬間、意を決した様にコックさんが私のそばに来て、
「Sorry Sir.How would you like sta…..」と話し始めたので、私は彼の言葉を遮り、
「れあ。あーる、えー、あーる、いー、ぷりーず。のっと みでぃあむ、のっと うぇるだん!」
と思い切り日本語発音で返答。
コックさんは「Thank you Sir!」と満面の笑みで引き返していきました。
そうです。すべては私の発音と彼らが使っている発音との間に大きな差があったためにこの様なことになってしまったのです。
しばらくしてウェイトレスAさんがにっこり笑いながら待望のステーキを持って登場。
日本語で「どうぞ お待たせしました」。
私:「・・・・」
ステーキの味はまさにレア・・・・。
あまりのレアっぷりに1/3も食べられずにギブアップ・・・・・。
もうそれ以来、中国ではステーキは食べたことはありませんでした。
発音の勉強の必要性を痛感した1日でした。