海外での経験談について記していきたいと思います。
今回も中国で体験したお話を。
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何が食べたい?
当時仕事で扱っていた機械を設置する為に某都市へ赴き、他の国(イスラエル)から応援に来てくれたエンジニアと合流。
無事、初日の仕事が終わり、現地のディーラーの案内で一緒に夕食を食べる事に
なりました。
ディーラー:「何が食べたい?」
我々:「何でもいいよ。任せるよ」
ディーラー:「(少し考えて)解った。行こう」
泊まっていたホテルから車で走ること数十分、繁華街の中にある庶民的な食堂へ。
案内された椅子に座って、ディーラーと食堂の親父が交わすピストルの撃ち合い
(?)のような中国語の会話を聞きながら、お茶を一服。
オーダーがまとまり、店の奥に引っ込む親父。
我々:「何頼んだの?」
ディーラー:「君たちにとっては珍しい物かも。でもきっとおいしいと思うよ」
突然
出てきたぬるいビール(当時、現地ではビールを冷やす習慣はありませんでした)を飲みながらそんな会話をしていたら、突然店の奥(厨房)の方から大きな犬の唸り声や吠える声が。
我々:「何だ。どうしたんだ?」
ディーラー:「・・・・(無言)・・・」
聞こえてくる声は段々と悲鳴の様な鳴き声に変わっていきます。
イスラエル:「何かおかしいぞ!見に行こう!」とディーラーが止めるのも聞かずに厨房へ突進。一緒について行くと・・・。
厨房の裏には、たくさんの犬が押し込められている金網と、こん棒を振り回して1匹の犬を叩こうとしているコック2人、
その足元には息も絶え絶えになって転がっている犬が・・・。
イスラエル:「★●×?#%&**%#$@ !!!」(ヘブライ語で絶叫!)
ディーラー:「何かあったの?」
イスラエル:「なぜこんな残酷なことをするんだ?!!」
ディーラー:「・・ご飯、食べたくないの?・・・」
そこで我々は今晩の夕食メニューを知ることになりました。
私とイスラエルからのエンジニアはそのまま黙って店を出て、タクシーを拾い一路ホテルへ。
以後帰国するまで、我々は誘われてもローカルのレストランへは決して行かず、ひたすらホテルのレストラン or ファーストフードの日々が続く
のでありました・・・。