現在、世界の人々の生活を脅かしている新型コロナウィルス。
感染防止にはマスクの着用が必須とされていますが、その一方で相変わらず入手困難な状態が続き、改善の見通しも立っていない状況です。
普段何気なく日常で使ってきたマスクですが、よくよく考えてみると意外に知らなかったこともあったりします。ここではそう言った知っているとためになる情報についてお伝えします。
Contents
現在市場に出回っているマスクの種類
大きく2酒類あり、ガーゼタイプと不織布タイプに分けられます。
ガーゼタイプ
1枚のガーゼを複数回折り重ねて使用するもので、以前はこのタイプがマスクが主流でした。
目の粗い1枚のガーゼを複数回折りたたんだだけの物なので、ガーゼの隙間を通るものは何でも通してしまいます。
最近はガーゼに加えて浮遊細菌などを除去できるフィルターなどを組み込んだタイプも販売されています。
不織布タイプ
このタイプは繊維や糸などを織り込むのではなく、熱的・機械的・化学的作用によって接着、絡みあわせた 一枚のシート状にしたものをマスクとして使用するタイプのものです。
マスクの構造(不織布タイプ)
ガーゼの下に目の細かさが異なる数種類のフィルターを重ね合わせて浮遊する細菌類の吸入を防ぎます。
マスクに表裏はあるのか?見分け方は?
皆さんはマスクを着用する時に表裏を確認して着用していますか?
ガーゼを使用したタイプでは気にすることはありませんが、不織布タイプのマスクには実は表裏があるのをご存知でしたか?
ここでは、不織布を使ったプリーツ型マスクを例に、説明しましょう。
1、マスクを袋から取り出し、マスク表面のプリーツ部分(波状になっている山の部分)を下に向けて完全に広げます。
2、顔に当てて、ノーズピース(固くなっている部分)を鼻の形に合わせてアゴの下まで伸ばします。
3、顔にフィットさせながら、耳にヒモを掛けます。
もしマスクを逆に付けたらどうなるか
もし、プリーツ型のマスクを表裏を反対にしてつけてしまったらどうなるのでしょうか。
その状態では、空気中に浮遊しているウィルスや花粉を引き寄せてしまい、逆に風邪やインフルエンザにかかり易くなってしまう可能性があります。
何故なのでしょうか?
本来裏面であるべきところを表面(プリーツ部分の山の所を上向き)にして使った場合、マスクを広げた時に広がったプリーツ部分に谷間ができてしまい、
その部分に空気中を浮遊するウィルスや花粉等が溜まりやすくなります。その状態で使い続けるとそれら溜まったウィルス等が繁殖し易くなり、結果風邪やインフルエンザ等を引き起こす原因となってしまいます。
マスクをしても眼鏡が曇らない方法
普段、眼鏡をお使いの方でマスクを着用するとメガネが曇ってしまい、お困りの方も多くいらっしゃると思います。
(私もその内の1人ですが)
ここでは、簡単にできる曇らない方法をお知らせしましょう。(ここではプリーツタイプのマスクを例にご説明します)
1、マスクの上部を内側に1回折る。
プリーツ型マスクの上(ノーズピース)の部分を内側に1回折り畳み、その状態でマスクを着用します。
こうするだけで、メガネの曇りを軽減させることができました。。
2、マスクの内側に四つ折りのティッシュをはさむ。
広げたマスクの内側に普通のティッシュを四つ折りにして添えるだけ。この方法で、メガネの曇りをほぼ無くす事ができましたが、
時間が経つにすれ呼吸の際に含まれる水分がティッシュに付着して着装感が悪くなるので、こまめにティッシュを取り換える必要があります。
1度使ったマスクは捨てるしかないのか
メーカーなどの見解によれば、先に挙げた不織布のマスクなどは、衛生製品なので使い切りを前提にして製造・販売をしているので、
再利用した場合の除菌効果などについてのデータは持っていないそうです。
一部では、これらのマスクに除菌スプレーを吹きかけたり、80℃程度の熱湯を注ぐことで再利用ができる、といった情報もありますが、そうすることによって逆にマスクのパッケージに記載されている本来の効果が薄くなってしまう可能性があります。
そんな中で 埼玉県羽生市にある互福衣料という会社が製造・販売しているマスクが水洗いして再利用可能なマスクを販売していました。
それは制止菌マスク という商品です。これは複数層のフィルターを使用することで、0.1μの細菌も透過させないものですが、注文が殺到しており、商品入手までには2ヵ月程度待たなけれならない状態です。
その他にも回数を限定した上で水洗いして再利用できるマスク、といったものも販売されていますが効果のほどは不明です。
又、マスクの内側に使い捨てのフィルターシートがネットの通販などで50~100枚/箱、¥1500~3000程度で販売されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の様な状況になるまでは、普段から関心を持つことが少なかったマスクですが、いざ調べてみると結構知らなかったことが多いことに気付きました。今後しばらくは入手に時間が必要な状況が続くでしょう。マスクを供給しているメーカーでも従来タイプのマスクの増産を進める一方で、新たにより高機能・便利なマスクの研究開発を行っています。
今や世界中の国々にあらゆる面で今まで経験したことの無いような大きな影響を与えている今回のコロナウィルス。1日でも早くマスクなどの衛生関係用品の安定供給、ウィルス治療薬の開発が行われ、騒ぎが収束に向かうことを願いたいですね。