現在の日本人の世界チャンピオンは井上尚弥を筆頭
に6人。様々な団体がありますが代表的な団体は
いくつあるのでしょうか?
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ボクシングの階級
現在試合が行われているボクシングは2~3kg毎に階級が分けられ、
最軽量の階級はアトム級(46.266kg以下。女子専門のクラス。男子は
ミニマム級で42.627kg以下)から最重量級のヘビー級(90.719kg以上)
まで全部で18階級(女子専門の階級1つを含む)あります。
試合に際して、試合前日に選手が試合契約に規定された体重であることを
確認するために計量と言われる体重測定が行います。
(以前は試合当日に計量が行われていましたが、健康上の理由などにより、
1994年より前日計量に変更されました。)
ボクシング団体ってどんな組織なの?
ボクシング団体とは、加盟している国の選手同士の試合で争われるタイトルを
認定します。
(日本は国内の試合についてはJBC(日本ボクシングコミッション)が試合を管理・
運営をしており、JBCは世界主要4団体と言われるWBA、WBC、IBF、WBOに加盟しており、各団体のランキングに入る事が出来れば、その団体のタイトルマッチに挑戦することが出来ます)
団体は一体いくつあるの
世界中ではプロボクシングが行われている国・地域ごとに管理団体があります。
強弱を問わずに世界タイトルを認定を行っている団体は16団体(女子専門の
団体を含む)あります。
世界のボクシング団体はFIFAの様な国際競技連盟ではなく、争われる王座の認定組織であり、プロボクシングを統括しているものではありません。
(所属・加盟していた団体に対して不満を持った人が新たに団体を作り、その団体が認定する世界王座を作っていた為に数多くの団体、チャンピオンが生まれてしまいました)
一般的に団体別に力の強弱はありませんが、加盟国の多い団体に強いボクサーが集まる傾向があり、結果その団体の権威が上がることになります。
また、団体ごとに異なるルールが存在し、試合中で同じ状況であっても試合の続行/中止の結果が 異なる場合があります。
メジャーと言われる団体はどこ?
現在、世界で主要団体と言われているのは
・WBA(World Boxing Association:世界ボクシング協会)
・WBC(World Boxing Council:世界ボクシング評議会)
・IBF(International Boxing Federation:国際ボクシング連盟)
・WBO(World Boxing Organization:世界ボクシング機構)
の4つです。
この中で一番長い歴史を持っているのはWBAで、設立されたのは1921年です。
WBA以外の3団体はこのWBAから派生したものです。
各団体の主なルールについては下記の通リです。
WBA
・スリーノックダウン制(1ラウンド中に同じ選手が3度のダウンを喫した場合、自動的にその選手のKO負けとなりますが、アメリカでは適用されていません)
・ダウンした選手はカウント中にラウンドまたは試合終了のゴングが鳴ってもカウントが続行されます。10カウント以内に立ち上がり、試合続行に
応じられなければKO負け、となります。
・偶然のバッティングにより負傷、リングドクターの判断により試合終了となった場合、4ラウンドまでであれば引き分け(王座防衛)、5ラウンド以降の場合
は、終了したラウンドを含めた採点(負傷判定)で勝敗を決します。
WBC
・フリーノックダウン制(同じ選手が試合中何度ダウンしてもレフェリーがダメージを認めて試合を止めない限り、試合は続行されます)
・ダウンした選手はカウント中にラウンドまたは試合終了のゴングが鳴ってもカウントが続行されます。10カウント以内に立ち上がり、試合続行に
応じられなければKO負け、となります(WBAと同じ)
・バッティングで負傷した場合、偶然の場合は1点、故意の場合は2点、負傷していない選手から減点、負傷により試合終了となった場合、4ラウンド終了までは引き分け、5回以降は試合をストップしたラウンドを含めたそれまでの採点(負傷判定)で勝敗を決定します。
IBF
WBCルールと同じです。
WBO
WBCルールと同じです。
まとめ
私がボクシングに興味を持ち始めた当時、世界タイトルを認定していた団体はWBA、WBC、の2団体しかありませんでした。
その世界タイトルを目指し、世界中のボクサー達が激闘を経てランキング入り、タイトル挑戦を目指しました。
同じ階級のボクサー人口に比べて挑戦できるタイトルは2つしかありませんから、ランキング、タイトルを目指す過程で
自然と強いボクサー達だけが勝ち残っていき、王座に挑戦、獲得しました。
その中で、今も語り継がれている名ボクサー達が誕生していきました。
現在は世界王座を認定する団体が4つあり、その分だけ世界チャンピオンにチャンスが多くなりました。
しかし、王座に対する権威が下がっていることも感じられます。
その権威を高めるために、今では他の団体の同じ階級のタイトルを獲得して「統一チャンピオン」になる選手が多くなっています。
そのチャンピオンの中から後世まで語り継がれるような名ボクサーが生まれること、是非、井上尚弥選手にそのようになってほしい と思います。